あなた タイ化しています!

「あなた タイ化しています!」
と数日前にとある方から言われました。

“タイ化している”と言われる際に
残念な事に、良い意味で使われる事はほとんどなく
悪い意味合いで使われる事が多いです。

その背景には、こんな事があったのです。

ある企業(通称A社)から通訳者派遣のオーダーを頂きました。
お見積もりを8,000バーツ+別途交通費500バーツで出したところ
価格が違う!と言われました。

A社が言うには
「取引先のB社から紹介を受け、
通訳派遣は7,000バーツで、交通費も掛からないと聞いた!」
というのです。

この“取引先のB社”は、私たちが知らない企業様でした。

担当者に確認したところ、
メールを送った事もなく、電話で問い合わせを受けた事もなく
ましてや、見積もりを出した事ないのです。

それと、過去~今まで、
通訳派遣料に「7,000バーツ」という価格はありません。

その事を伝えたところA社は

「B社からメールが来ている!
御社の担当者の名前も記載されている!
口頭で価格を言い、約束をしそれを知らないというのはおかしいのではないか!
そんなのは日本では通用しない!
サバイサバイで仕事をするのは、おかしい!
あんたはタイ化している!!
もうこの件は、本社で稟議書をだしている!
この価格の件は徹底的に調べますよ!!」

と言われ、電話を切られてしまいました。

B社のメールをよく読むと…
確かに、価格が7,000バーツという事と、交通費が掛からないと記載されています。
が!
最後に
「Info from ○○○(とある社団法人名)」
と記載されていました。

情報の出所が当社ではないのです。

実はよくある話なのですが、
大使館や社団法人の業者リストに当社の名前があり
そのまま伝えるケースが多々あります。

どんな価格でも、口頭で伝える事はなく
必ず見積もりとして文書で出します。
これは、「言った。言われていない」というような誤解を防ぐためです。
また、文書にしたら残るからです。

情報ソースを確認もせずに、
又聞きした事を正式の情報として処理をし
しかも、「あなたはタイ化している」「サバイサバイで仕事をするな!」など言われ
よくよく考えると、日本式の仕事の方が、世界から見たら非常識と思うのです。

正式なものは文書化する!です。
口頭のものは、証拠にも残らないし、法的効力もないのです。。。

サバイサバイとは…「心地いい」「気持ちの良い」という意味です。

悪い意味で捉える場合は
「しまりのない」「適当」「なあなあ」という風に使われる事が多いです。

私はサバイサバイで仕事をしたくないので、文書化しています。
文書化をするのは、国際社会では一般的です…と言いたいです。

最後に、A社が「徹底的に調べる」と言っていたのですが
調べた結果、どうなったのでしょう?
興味は、ないですね!

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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