タイ東北部の貧困と児童の就学について

経済成長が著しいタイですが

年々貧富の差が広まりつつあると感じる事があります。

 

バンコクにいると、高級車が溢れ、物が溢れ

完全な消費社会という感じがし

自分自身もその中で生活をしています。

それを当たり前だと感じていました。

私は今の会社を創業してから、

少しでもタイ社会の役に立ちたいと考え

タイ東北部(イサーン)の子供達へ奨学金を送っています。

奨学金はダルニー基金を通じて、

年間2,000バーツ(1児童)です。

年に数回、ダルニー基金からニュースレターが届きます。

そこには貧困の為に

就学がままならない児童の姿が書かれていました。

現在、タイ全体の離婚率が25%だそうです。

両親は子供を田舎の祖父母に預け、

都市部に出稼ぎに出かけます。

仕事の関係で、夫婦が別々に暮らしたり、

労働時間の違いですれ違いが増え

離婚に繋がるケースが多いそうです。

しかも、両親、またはそのどちらかの消息が途絶えるケースもあり

子供達は愛情も注がれず、

教育の重要性をも教えられず、

その結果、基礎教育を終了しないまま、社会に出ることになり

「貧困が連鎖」していく事となります。

その子供の多くは

「未来を思い描く習慣がなく」

その日その日を暮らしているそうです。

私は学校へ行く事は

当たり前だと思って来ましたが

身近なところで、

学校へ行けない子供がいる事を知りました。

少しでも多くの子供達が、

学校へ行ける事を願っています。

 

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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