タイ人と働く事は難しい?

タイでは労働組合活動が盛んです。
一時期ほどの激しさはなくなりましたが
会社を経営する上で労働組合との交渉や、対策は一つのテーマです。
労働組合が出来ないように注視している企業が多いのも事実です。
労働者はタイ人、経営者が日本人というケースが多く
経営者と労働者の間に立って交渉をする
人事担当役員がタイ人というところが多くあります。
今日、来社されたお客様ですが
先日より労働争議に入っているお客様でした。
年末という事もありボーナスと昇給、待遇改善要求が労働組合から出ており
経営者側の条件と全く合わず、結局は調停に入っている…という話しでした。
お客様の不満はタイ人役員に向けられ
「組合との交渉方法に疑問があるんです!」
「報告がない!」
「どういう風に交渉をしているのかがさっぱり判らん!」との事。

タイ人の感情を逆撫でせずに
経営者側の意向で収拾するには?が一番の課題。

頭ごなしに要求を「ダメです!」と言うと
「北風と太陽」の物語のように抵抗されることが見えています。

タイ人は人情を大切にする民族です。
上司が会社を辞めると、部下まで辞めてしまうほど
会社ではなく、人についていく習性があります。
この習性を利用しない手はありません。

会社側の要求を100%理解させ、納得させ
しかも協力的な社員を作る方法
があるのです。
そう簡単には教えません[emoji:v-397]
私が会社を経営していく中で体験し、実践し、身に付けたものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

コメント

コメントする

目次