コミッションを貰っているのか?

当社は通訳者の派遣もしています。
タイ語-日本語の通訳者は登録者が27名おり
タイ人通訳者は、日本留学経験者で日本語能力試験1級を持つ人だけです。

継続的にあるメーカーさん(H社としましょう)に、
通訳者を2名派遣しています。

一人は男性のSさん。
もう一人は女性のAさんです。

ある日、H社から派遣依頼が1名だけあり
男性通訳者のSさんが伺いました。

そうしたところ、Sさんから

「AさんがH社に来ています。
 確か今日は僕一人と聞いていたので…」

時々、企業側が通訳者に直接電話をしてしまう事はあるので
H社の担当者(タイ人)に連絡をしたところ

「今回は通訳者は1名だけです。
 Aさんは来ていません」

と言います。

Aさんにも連絡したところ

「今、日本にいます。留学中です」

と言います。

おかしいなぁ…と思い、タイ人担当者に確認を取ろうとしても
「産休です」「会議中です」と話が出来ず。
日本人上司にも取り次いでもらえず…と1ヶ月が過ぎました。

ところが先日、“Aさんへの通訳料支払い”と称し
当社宛で支払いがありました。

当社では仕事を受注していないため
当然ながら、データーがあるわけでもなく
H社に請求書も出していません。

要は、H社の担当者が通訳者Aさんに直接連絡を取っていたのですが
支払われている金額を見ると、当社の派遣料と同じなのです。

と言う事は…。

通訳者Aさんが、多く通訳料を貰っているのjか?
それとも、
H社の担当者がコミッションとしてAさんから金銭を貰っているのか?

今のところ真相は判りません。

ただ、通訳者にしてみれば
派遣会社から仕事を受注するのも
企業から直接受注するのも、金額に変わりはなければどちらでも良いのです。

誰が得をするのか?
と考えると、支払う金額が同じであるならば担当者しかないのです。

もし直接通訳者に連絡をした方が金額が安いのであれば
「経費削減」という名目が立つでしょうが
同じとした場合、どんな理由があるのでしょうか?

今回、なぜ当社に支払われたのか?を考えると
企業では「口座を開く」という作業があるのですが
不正を防ぐために個人に支払う事はほとんどありません。

会計は業務システムに則って仕事をしますから
「通訳者Aさんを使った=通訳派遣会社へ支払い」とするのです。

おそらく、長年の経験からH社の担当者がコミッションとして
通訳者から金銭を受けているのかもしれません…。

H社から支払いは来ていますので
この件に関しては、通訳者AさんにもH社にも当分の間黙っていて
どんな反応をするか様子をちょっと見てみます。

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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