売上高は過去最高額だったのに、現金がゼロだった話し~タイで起業したときに苦労したこと(16)

本日のテーマは

 

売上は過去最高額だったのに、

現金がゼロだった話し

 

 

 

あれは忘れもしない2011年…

 

タイで大洪水があったときです。

 

当社はある企業から大型の案件を受注し

毎日、目まぐるしいほど忙しく

私も社員も

馬車馬のように働いていました。

 

 

私も社員も

 

売上高○○バーツ! 

今日も達成したぞ~!

大型案件○○バーツ受注です!

 

とアドレナリンが出まくりでした。

 

それは、もう本当に元気でした…

 

いざ、決算期になり

 

あれ?

あれれ??

 

売上高は2001年の創業以来

最高だったのに

その時、

現金をまったく残せませんでした…

 

 

ガーンゲロー

 

 

過去4年分のP/Lをいきなり出して

計算したところ…

 

利益率が

 

じわり…

じわり…

 

と下がってました…ダウン

 

 

当然ながら、社員がおりますので

給料を払ってますから

固定費が上がってきます。

 

それだけではなく、

判りやすく言うと

 

安売り大売出し叫び

状態になっていました。

 

 

社員も私も、売上だけを見ていて

知らない間に売値が下がっていたので、

受注が多くなり、忙しくなります…

 

それで、

 

仕事をやったつもり

 

になっていたんです。

 

社員としては、決算の内容を見て

驚愕です。 ガーン

 

一生懸命仕事をして

お金がないんですから…

 

 

この日を機に、

売上はあくまでも結果であって

売上に着目した経営は止めようと誓いました。

 

 

利益率を厳密に、

それを社員に徹底させました。

 

 

私の会社は法律や技術など

特殊な分野、難易度が高い分野を行っています。

 

他社では受注できない内容をしているので

思い切って値段を上げました。

 

能力に見合った報酬を頂き

能力に見合った報酬を

社員や外注さんに払おうと決めました。

 

 

当然ながら、売上は下がります…

 

売上を見て、社員は不安になります…

 

でも、

 

利益率 ビックリマークビックリマーク

 

としつこく言い続けました。

 

 

売上に着目した経営は危険だということ

 

経営者として舵取りに失敗したこと

 

社員を巻き込んで疲弊させてしまったこと

 

 

これらを刻み付けて

毎日過ごしていますおねがい

 

 

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先日、MG(マネージメントゲーム)に参加した際に

MQ会計の講義もちょっと受けました。

早速、リーダーを目指す社員を座らせ

彼女たちにシュミレーションやってもらいました。

 

う~~~~ん

 

と考え込んでしまいました。

 

 

 

 

 

 

【過去の記事です】

常に取捨選択~  タイで起業したときに苦労したこと(15)

退路はない、逃げ道もない~タイで起業したときに苦労したこと(14)

売上が70%ダウンし現金が枯渇する

~タイで起業したときに苦労したこと(13)

立場が違うと話が合わない~タイで起業した時に苦労したこと(12)

タイ人株主に訴えられる~タイで起業した時に苦労したこと(11)

実務は思ったように出来ない~タイで起業した時に苦労したこと(10)

タイで起業したワケ~タイで起業したときに苦労したこと(9)

日本語教師をやめて就職する~タイで起業した時に苦労したこと(8)

デング熱に2度罹る~タイで起業した時に苦労したこと(7)

あることないこと言われましたが~タイで起業した時に苦労したこと(6)

経営者としても人としても未熟~タイで起業した時に苦労したこと(5)

データー作りと顧客開拓~タイで起業した時に苦労したこと(4)

共同経営は難しい~タイで起業した時に苦労したこと(3)

ビザと労働許可証~タイで起業した時に苦労したこと(2)

外国人であるデメリット~タイで起業した時に苦労したこと(1)

 

 

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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