ガソリン泥棒

タイではごく普通にある運転手による“ガソリン泥棒”
どうも“泥棒=役得”と思っている人が多いようです。

取引先のA社さんは社有車全てにGPSがあります。
ガソリンの増減、走行距離、アイドリングなどを事細やかに記録するそうです。

ある日データーを見ていると、
ガソリンが著しく減っているという記録が、全てのトラックから出たそうです。

それは必ず共通点があり

1.郊外の工業団地に配送に行った時。
2.特定の時間であること。

A社さんでは、「これはガソリンを抜いて売っているな?」と思ったらしく
確かな証拠を掴むために探偵を雇いました。

数十人いる運転手が配送で出かけた際に
探偵が付きっ切りでバイクで後をつけました。

そうしたところ…
運転手全員が、ガソリンを抜き転売していたそうです。

探偵はその現場を証拠として写真に収め、提出してくれたそうです。

これから解雇の手続きに入るのですが
警察に被害届けを出してから解雇だそうです。
GPSのデーター+写真(証拠)の提出だそうです。

タイではよくガソリン泥棒の話を聞きますが
その智恵をもっと別なところに使えないのだろうか?と思います。

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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