プロの通訳者

毎年3月になると、通訳の依頼を多くいただきます。

会議の通訳が多く、

日-英、日-タイ ともフル稼働の状態です。

通訳にもいろいろな種類があり、

通訳用のブースに入って、

ヘッドフォンとマイクをつけて行う“同時通訳”や、

聞き手の隣に座って

内容を同時に通訳するケース(ウィスパリングと言います)、

通訳する時間をあらかじめ空けてある

“逐次通訳”の形式があります。

今日は、日-英の通訳依頼が多く、

全て同時通訳でした。

 

同時通訳の現場はかなり過酷です。

会議はタイムリーで進みますので

それに合わせて同時進行で

言語を訳していく必要があります。

1名の通訳者が集中して

通訳が出来るのは15分が限度と言われ

それ以上の時間となると、

集中力が途切れ

誤訳が発生しやすくなります。

そのため、大きな会議の場合は、

1時間を4名の通訳者が対応し

万が一の為に、

もう1名通訳者がスタンバイします。

 

ただ、お客様のご予算の関係で、

「1時間 通訳者は2名にして下さい!」と言われる事も多く

その為、通訳者にとっては過酷な現場となってしまう事も多く発生します。

通訳者の方を見てみると

通訳をしている時は脳の中の違う部分を使っているようです。

 

その為、疲労度が高く、疲れが出ると

通訳のスピードがかなり遅くなります。

こういう状態になる前に通訳者を交代し、

数時間の会議を乗り切っていくのです。

最近、プロの通訳者が見つかりづらくなりました。

当社では通訳者の高齢化が進んでいます。

そろそろ、若手の通訳者の養成も

考えていかないといけませんね。

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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