残業拒否

今日は終日ラヨーン県に出張でした。
往復4時間半も車に揺られ(しかも悪路)
何故か今朝は体中が筋肉痛です(><)
日頃の鍛錬が足りないのでしょうか?
それとも年のせい???(爆)

昨晩、夫と仕事の話を少ししました。
夫は工場を経営しています。
私の会社と違い、製造業という事もあるし
700人ものスタッフがいるので
日々いろいろな事があるようです。

昨日は、工員さんによる残業拒否の話しでした。
終業時間は17時なのですが
その後20時まで、3時間の残業があります。
当然残業をすれば残業代が発生します。
タイは労働者保護法で、残業は時給の1.5倍です。

何が気に入らなかったのか、ただ単に給料を上げて欲しいのか
経営者を困らせたいのか
「残業拒否」を宣告したそうです。

今までは、かなりのオーバーワークだった事もあり
残業を拒否されると困っていたそうです。
…が、ここ最近生産のスケジュールが上手く行っている事もあり
必ずしも残業をさせる必要がなくなったのです。
そして、夜勤の工員さんを20時出勤から17時出勤にする事で
充分対応する事が出来ることから
今回の残業拒否に対して夫は
「わかった! 残業はしなくて良い!」と返事をしたそうです。

今までだったら、
残業拒否を交渉のカードとして使っていたのが
受理された事で使えなくなってしまったのです。

結局、工員さんたちは「自分たちが残業を拒否した」せいで
総収入が減る事となり、困ってしまいました。
撤回するにも、夜勤の行員さんが出勤してしまう事から
自主的に残業する事すら出来なくなってしまったのです。

近年の好景気に支えられ、人々の生活水準は上がり
ぜいたく品を購入するようになり
収入も増加した分、支出も増加しました。
残業代も収入として見込み、ローンを組んでしまうため
総収入が減ると言うのは大変な事態です。
残業のない会社は人材の定着が難しいと言われていたくらいです。
会社側も、残業をしてもらわないと生産が間に合わない
と言われて来ました。
その会社側の事情を逆手に取って
労働者側が待遇改善の交渉カードとして使ってきた経緯があります。

それが昨日は…
工員さんたちが思っていたシナリオとは
全く違う方向に進んでしまったのです。

近年、オートメーション化が進み
機械が人に変わって仕事をするようになりました。

昨日の夫の会社の出来事も
時代の移り変わりだなぁ…と感じた次第です。
初公開!夫です。スターバックスがお気に入りです。

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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