思い込みとミス

永住権申請のために、追加で「婚姻証明書」を提出することになりました。

まず初めに日本の戸籍謄本を英訳し
次に在タイ日本大使館で婚姻記載事項だけを証明してもらい、
その後、大使館からの書類をタイ語に翻訳し
最後にタイの外務省で
日本大使館からの書類が正しいことを再度認証してもらいます。

外務省で

「書類が間違っています。
 日本大使館からの書類は
 “出生地”が夫と配偶者とも同じです」

と言われました。

よくよく書類をみると

大使館からの書類は「本籍」と記載されているのに
タイ語の訳文は「出生地」となっているのです。

本籍は夫と結婚した際に大阪になったので
当然ながら戸籍謄本の本籍は「大阪」なのに
タイ語の訳文は
「本籍」が「出生地」となっており
私の出生地である「山形県」と記載されていました。

どうしてこんなことが起きてしまったか…。

当社で翻訳したのですが
みんな私の戸籍謄本や証明書を翻訳することが多く
私の個人情報を知っています。
むしろ暗記しています。

また通常、婚姻証明を出す際に
タイ人と外国人の婚姻の際は「出生地」を記載するので
“婚姻証明=出生地の記載”と思い込んでしまい、
それプラス私の個人情報を知っていることから
“出生地”と記載し“山形県”と書いてしまったようなのです。

しかし、日本大使館の書類は「本籍」が記載されていたのです。

仕事は慣れた頃にミスを犯します。
いつも普通に行っている、
システマチックに進んでいる仕事ほど
思い込みが邪魔をしてミスをするのです。

社員には厳重注意となりました。

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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