雇用契約か業務委託契約か? (通訳者A氏~その3)

今日は

 

雇用契約か業務委託契約か?

(通訳者A氏~その3)  

 

 

過去の記事は↓から、どうぞ。

 

雇用契約か業務委託契約か? (通訳者A氏~その1)

 

雇用契約か業務委託契約か? (通訳者A氏~その2)

 

~~~~~~~~~~

 

 

労働局から

 

 

あなたの会社の社員だと名乗るAという人が

あなたの会社が

”給料を支払っていない”

と相談に来ています。

事情を伺いたいので

明日、9:00に労働局まで来てください。

 

 

とお呼び出しが掛かるものの

 

日本に滞在していたので

代わりに

N部長、弁護士が行きました。

 

 

労働局で担当官を仲裁役とし

 

Aさんと当社のそれぞれの言い分を聞きます。

 

 

 

(Aさん)

 

今月末までの給料が支払われていません。

 

 

(担当官)

Aさん、給料の支払いが目的なのですね。

 

 

(Aさん)

はいそうです。

 

 

(当社)

Aさんの契約条件は

月末締めの翌15日払いなので

月末には支払われません。

 

 

(担当官)

労働者への労働対価(給料)は

1ヶ月に最低1回、速やかに払う必要がある。

期間が15日は長いのではないか?

 

 

(当社)

Aさんは労働者ではありません。

業務委託契約に則ってタイに来ています。

 

ビザも儀礼ビザです。

委託料である通訳料も含めた

支払条件も納得しています。

 (契約内容を見せる)

 

 

(担当官)

Aさん本人が“労働者”と言っている以上は

労働者として話を伺います。

 

ただ…本人の要求は

今月分の給料の支払いですので

給料が支払われれば

問題がないという認識です。

 

Aさん、

給料が受領できれば問題がないですね。

 

 

(Aさん)

問題ないです。

 

 

(担当官)

御社およびAさんは

明日の9時に再度来てください。

 

御社は

明日9:00に今月分の労働対価をAさんに支払うこと。

 

Aさん、

給料を明日受領すると言うことで

いいですね?

 

~~~~~~~~~~

 

 

そして

担当官を証人とし、

Aさん、N部長、弁護士…

 

とそこにいた全員が

調書にサインをします。

 

 

そして次の日に

再度労働局へ…

 

 

現金で、

その月の通訳料・数十万バーツを支払います。

 

 

Aさんはそれを受領します。

 

受領の際に

 

担当官を証人とし

調書にサインをします。

 

 

これで、この件は終了!

 

 

Aさんは

お金を受領後に日本に帰国しました。

 

 

 

・・・が、

 

 

日本に帰った後…

 

 

Aさんは

ある行動を起こすのです…

 

 

 

 

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今日は学校がお休みと言うことで

某部長のお譲ちゃんが来ました。

タイでは子供を会社に連れてくる事があります。

窓の外から見える景色に興味津々…

ホワイトボードにお絵かきしたり

楽しんでました。

 

 

 

 

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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