今日のタイトルは「製造機械を生かすか?人命を救うか?」
先日、労災の話の話を書いたと思います…
この記事を書いていたときに
夫の会社で起こった労災のことを思い出しました。
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20年ほど前に夫の会社でこんな事が起こりました…
夫の会社は印刷関係の工場です。
工場の中には数十台の印刷機があります。
当然、機械ですので、安全弁が付いていて危険なことをすると
機械が停止するようになっています。
ある日…
印刷機のローラー部分に手が巻き込まれた!
と報告が…
普通、安全装置が付いているので
何か挟まると安全弁が働いて
機械は停止するようになっています。
・・・がその機械は停止しませんでした。
なんと、
停止すると面倒だから・・・
と言う理由で
安全装置を勝手にはずしていたのです…
夫が工場に行くと
機械に手を挟まれている工員がそこに…
そこで夫は2つの選択を迫られたそうです。
1. 印刷機を切断し、工員を助ける
2. 印刷機を切断しない。
変わりに工員の腕は切断。
命を失う可能性があり。
日本人の常識では
1.印刷機を切断し、工員を助ける
ということで
印刷機を切断したそうです。
工員の命も助かりました…
このとき、野次馬で
近所の会社の人が集まったそうです。
全ての行為を見ていた
タイ人経営者の1人は…
信じられない…
機械を切断するなんて!
考えられない!
当時・・・
印刷機械は500万バーツ。
人命は交通事故で亡くなっても
損害賠償金6万バーツの時代です…
その人の考えとしては
人命 < 機械・・・
500万バーツの機械を捨てて
一人の命を救うなんて…
だったようです。
文化の違いと申しましょうか…
生死観の違いでしょうか…
夫は在タイが長いですが
命は地球よりも重い・・・
という考えのようです。
だんだんタイも変わって来ていますが
命に対する考え方は
日本人とはちょっと違うと感じる事が多々あります。
何かのご参考になれば幸いです。
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