薄紙を重ねるように…

先日、ある食品メーカーに訪問しました。
この会社は古くからのお取引先で、
今回初めて (と言うかやっと)社長に会う事が出来ました。

オーナー社長で、在タイ44年。
会社は創業36年を迎えるそうです。

私が
 「36年も会社を経営されると言うのは、本当にすごい事ですねぇ」
といったところ、こんな事をおっしゃっていました。

 「経営と言うのは、薄い紙を一枚一枚積み重ねて行く仕事ですね。
 その薄い紙が積み上がった結果なんですね。
 今、原材料の高騰、原油高、為替の変動、インフレ…と
 物作りに集中できない環境の中、やはり長期的に物事を見て
 本質を失わずに、毎日、積み重ねていく事ですね。
 36年間、やってこれたのは、周囲に気を配り、注意力を使い、
 人との対話に重きを置いたことによる、その結果でしかないのですよ」

と穏やかな中にも、強い信念を感じました。

私は、まだ7年。
これからも一つずつ積み上げていく作業なのですね。。。

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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