私の名は“ラッサミー”

昼食時に突然、日本人社員から
「社長はタイ国籍があるんですね!」
と言われ驚きました。[emoji:v-405]

2ヶ月ほど前にタイの新聞社の取材を受けたのですが
その記事が2週間程前に掲載されました。
記事はタイ語なので、その記事を日本語に翻訳するのですが
翻訳した日本人社員から言われるまで気が付きませんでした。

その新聞にはこう書いてありました。

「タイ国籍を持つ日本人社長“ラッサミー・チフミ・カワサキ”さん」
と。

ええ?? ええ??

取材の時に、記者から
「タイ語のお名前はないですか?」
と聞かれた記憶があります。

私は10年前にタイの公立高校で日本語教師をしていたのですが
校長先生が
「チフミ先生は明るい方なので、
“太陽”という意味で“ラッサミー”というタイ語の名前をあげましょう!」

と言われ、それ以来、学校では生徒や先生から“ラッサミー先生”と呼ばれていた…。

というエピソードを話しました。

それが、記事にはぜんぜん違う事が書いてある…。

これはまずいのでは?と思うのが日本人感情です。
事実と違う事が書いてあるのです。
日本だと、修正記事や謝罪文が出るのですが…。

あるタイの偉い人に聞いたところ
「あー、あの記事。読みましたよ!
いい記事ですね!
え、タイ国籍って書いてあるの?
マイペンラ~イ!
チフミさんが、何人だろうと関係ないさっ!」

だそうです。

う~~~ん…。

念のため、取材をコーディネートしてくれたPR会社に電話をしたところ
「マイペンライですよ!
タイでは取材はよく間違えますから!
川崎社長自身の国籍など、誰も気にしません。
事実と違う?
そんな事はどうでも良いですよ」

と。

その記事は、当然当社のタイ人社員も読んでいるのですが
誰も何も指摘しません。
と、言うか気にしていません。

タイは個人を尊重する国だそうです。
私が日本人だろうが、タイ人だろうが
「川崎千文」という個人が、人間としてどんな人物なのかが重要だそうです。
考え方や実際に行っている事が重要なのだそうです。

それにしても、マイペンライという精神はこの国の寛容性を物語っています。

マイペンライとは、
「気にするな」「大したことない」「大丈夫」などなど、いろいろな意味があります。

記事が間違えている!→「マイペンライ!」
にはちょっと驚きましたが…[emoji:v-405]

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この記事を書いた人

2001年2月、25歳の時にTJ Prannaraiをタイで操業しました。翻訳、通訳派遣、法律本の出版を行う会社を経営しております。会社経営と同時に2015年より泰日経済技術振興協会でタイ労働法の講師を務めております。2020年3月、日本大学大学院を修了しました。修士論文のテーマは「タイの日系企業における労務施策とその影響」です。

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